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2018.09.27

大腸がん検診

大腸がん検診をうけて陽性の判定がきたら、「自分は大腸がんになってしまったんだ・・」と不安になってしまう方もおられると思います。検診で行われている便の検査は「便潜血反応」という検査で読んで字のごとく「便に血液の反応があるかどうか」を見ています。ですので、陽性だから必ず何か病気が見つかるわけではありません。陽性の場合には何らかの病気の可能性があるので検査をしましょうということです。便潜血が陽性の方で内視鏡検査を受けて大腸がんが見つかる確率は1~2%程度でそれほど高くはありませんが、「90%以上が問題ないなら、自分もきっと大丈夫だろう」と考えて検査も何もしないのは禁物です。大腸がんは症状がないごく早期のうちに発見し適切な治療を受ければ100%に近い確率で治りますが、放置すれば、治るはずのがんを進行させることになりかねません。便潜血陽性となった場合には必ず大腸の内視鏡検査を受けてください。

 逆に、便潜血陰性の場合はどうでしょうか? 陰性=大腸がんではない ということにはなりません。進行がんの場合でも30%程度は便潜血陰性と言われています。ある一定の年齢になりましたら、一度は内視鏡の検査を受けておくことをお勧めいたします。下のグラフは大腸がんで亡くなる方の年齢別の死亡率をあらわしたものです。男女とも40歳を過ぎたあたりから死亡率が上昇してきます。40歳を過ぎたら一度は大腸内視鏡検査を受けておくことをお勧めします。

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